先人たちから繋がってきた日本文化への信頼
目黒式文化スクールSENSは、「茶道(所作・おもてなしの心)」と「書道&ペン字(書く・話す・残す)」という伝統文化の持つ普遍的なメソッドへの信頼を軸に、未来を担うこどもたちの”発想力”と”感性”をより豊かに高めるための充実したカリキュラム構成でレッスンを行っていきます。
詰め込み型から、感性溢れる創造力型へ
従来のこども向けスクールは、どうしても目先の学校の授業の補完的な役割や、受験対策などの効果を狙ったカリキュラムという側面に重きが置かれてしまう傾向があったのではないでしょうか。それが悪いわけではありません。新しい知識を覚え、問題をどんどんと解けるようになることは、こどもの将来設計を考える上でも非常に重要なことです。
しかしながら、小学校高学年以降になると、突然、挫折するこどもたちが増えていくと聞きます。
それはなぜでしょうか。一つには、脳が「自由な発想と感性」で自分を取り巻く世界を認知したり、五感で体感していくことで自ら発想したりして、物事を“創り上げていくための力”が身につく大切な時期に、詰め込む教育や決められた答えを探して回答を繰り返すことにより“本来の力”を失ってしまうことが上げられます。近年、科学的にも解明されてきているのは、記憶することに重きが置かれた学習をし過ぎてしまうと、五感が鈍り、発想力が欠如してしまうということ。応用力が必要とされる場面や、突然の課題に直面した時に、脳が働かなくなってしまうのです。そうならないためにも、日本文化という先人たちから繋がってきた「伝統」のなかの叡智を体験する時間を持つことが、感性溢れる創造力型のこどもを育んでいくために重要であると考えます。
遊ぶ、体験する、感動すること!!
このような壁(挫折)を乗り越えるには、そのための土台になる時期が、10歳までの幼年期(6歳から10歳)と言われます。感性溢れる創造力を上手に伸ばしていくには、この時期にこどもたちが、身体の五感をフルに使って体験する機会を、より多く作ることにあると考えます。
何よりも、遊ぶこと!!遊びながら、真似しながら、美しい所作や美しい言葉を身についていく。そして、スペシャルなレッスンでは、いろいろな日本文化のたのしさを体験すること!!
「こころ温まる和歌をたくさん詠んでみよう」「お茶を点てて、お母さんや友達に飲んでもらおう!!」
美味しいと言ってもらったら、嬉しいはず。「こんな紙に、こんな風に字を書いてみよう」「日本の和の香りを、聞き比べてみよう!!」「みんなで企画して、夏に小さなお茶会を開催してみよう!!」
そんな感動を、たくさん創り出すことができる文化スクールを目指しています。スクールの講師である大人も、親御さんも一緒になって楽しみながら、この神宮の地から和のもつ本来の豊かさを、こどもたちのこれからの人生の土台にしていくことができればと考えています。
一人一人のこどもたちと共に、文化スクールSENSは、ひとつひとつの感動を大事に精進を続けて参りたいと思っておりますので、どうぞ親御様をはじめ地域の皆さま方にも、温かく見守って頂けますと幸甚です。
SENS5つのポイント
① 遊ぶ
お茶を点てることで楽しみながら協調性を育んだり、美しい日本語を生かしたカードゲームで遊びながら創造力を培ったり。遊びの時間は、ワクワクする気持ちとともに「自主的に考え、行動していく力」を子供たちに与えてくれます。
②直感力を鍛えるカリキュラム構成
50分のお稽古時間は、直感力を鍛えるための5つのパートで構成されます。新たな課題に挑戦する時間、反復して持久力を高める時間、五感を刺激する遊ぶ時間など、感覚的な細胞をフル稼働させることで、様々な基礎的文化力がしっかりと身についていきます。
③日本文化の多様性を体験するスペシャルレッスン
3ヶ月に1回のペースで、「SENSオリジナルスペシャルレッスン」を、全てのクラスに導入します。普段のレッスンでは体験しない多様な和文化を愉しむレッスンは、子供たちにとって、新鮮で特別な時間となります。
~スペシャルレッスン例~
オリジナル和紙づくり / 墨あそび/ お茶の味くらべ / 雅楽の音色 / 日本画体験 / 花をいける/香りの聞き比べ/匂い袋制作/ etc…
④空間把握能力を高める
「学ぶ=真似ぶ」というように、模写や臨書という先人の傑作を見ながら、自分で真似して書いてみることで、空間把握能力を高めます。これによりバランス感覚が良くなり、文字が美しく書けるようになることはもちろん、お茶を点てる際の感覚的な「間」や、日常における所作も、しなやかに変化していきます。
⑤アフォーダンスによる定着
人の記憶は、「印象と説明」(アフォーダンス)により定着していきます。平安時代の「和歌を詠む」ことは、この感覚的な記憶や感動を残すための方法でした。お茶ひとつ取っても、いまの自分は温かいと感じたのか、または冷たいと感じたのか、その感覚を味わうこと。そしてその味わいを表現することが、感覚を研ぎ澄ませ、情緒豊かな心を育てるとともに、記憶力をアップさせることにもつながります。SENSでは、感覚的な記憶と感動できる体験を大事にし、情緒を育むレッスンプログラムを構成しています。